歴史
京都女子大学は根本とする心として親鸞聖人の体せられた仏教精神によって、自己中心でない豊かな人格を育てようとする建学の精神がある。
この精神は明治32年に甲斐和里子（旧姓足利）による仏教精神に基づく女子教育を実践するための「顕道女学院」の創始にさかのぼる。
翌年和里子は夫と文中園(のち文中女学校と改称)を解説し、明治43年に西本願寺・仏教婦人会連合本部の援助を受け、文中女学校と矢部善蔵経営の京都高等女学校を合併し、間もなく連合本部が経営主体となった。
明治45年九條武子仏教婦人会連合本部長は「女子大学設立趣意書」を発表、西本願寺もその実現に努力を重ねたが当時の男尊女卑の風潮は頑強であり、社会は女子の大学の設立を許さなかった。
大正9年、京都女子高等専門学校という形で認可を受けたが、ここに注がれた女子高等教育への熱意は後にすぐれた人材を送り出すと共に、新制大学設立の底力となった。
幼稚園は大正6年に設置されていたが、学制改革により昭和22年に中学校を、翌年高等学校を設置し、昭和24年には悲願の女子大学設立を実現した。
その後昭和25年に短期大学部（平成26年度廃止）、昭和32年に小学校、昭和41年には大学院を設置し、全国屈指の総合学園となった。
教育方針について
専門的知識・理解を深めるとともに、幅広い教養と汎用的技能、グローバルな視点を身につけ、その知識・理解・技能をもとに、主体的に認知する力、他者との相互理解に努める力、自ら課題を発見し解決できる力を養えるようにします。
また卒業後も学び続けられる、自立的な学習能力を身につけ、さらには、仏教精神を学ぶことを通して、宗教に対する正しい理解と正しい批判力とを身につけ、生涯を通じて、生きることの意味を問い続けられるようにします。そして他者と協働しつつ、適切なリーダーシップを発揮して組織・集団を先導し、高い倫理観と責任感とをもって社会に貢献できるようにします。
京都女子大学は4年間の学びを通じ、以下のような情緒豊かで高雅な、凜とした品位ある女性人材の養成を目指します。
＊情緒豊かで高雅な、凜とした品位ある女性人材
＊宗教に対する正しい理解と正しい批判力を身につけた女性人材
＊広い教養と汎用的技能とを身につけた女性人材
＊高い専門的知識・理解・技能をもった女性人材
＊主体性・協調性をもった女性人材
＊適切なリーダーシップを発揮できる女性人材
＊市民として社会貢献できる女性人材
留学・国際交流
京都女子大学には3つの寮があり、その1つである国際寮では留学生1人と日本人学生2人が同じ部屋で共同生活行います。
一緒に生活をする中でその国の料理や言語、文化の違いについてを学べます。
その他にも学内で行える国際交流としては、3週間留学生と寝食を共にするサマープログラムや京都女子大学に来た留学生を対象にウェルカムパーティーを開催するなど様々なイベントがあります。
また北京語言大学やオックスフォード大学、オタワ大学などの有名大学と協定を結び学生同士で刺激を受けあえる機会を設け、グローバル力育成を図っています。
加えて京女では、海外研修や留学プログラムに参加する学生に対して、本学の経費負担で「海外総合危機管理サービス」に加入し、学生を24時間サポートしています。
