2019.11.30

マネージャーのジレンマ

神戸大学 インターン

中野純一


皆さんこんにちは!

今月から大阪マーケティングチームのマネージャーをしている、神戸大学の中野純一です!

もうすぐマネージャーを始めて1か月が経とうとしています。 

ライターからマネージャーになり、自分の執筆の成果を出すだけでなく、自分がチームの成果に責任を持つ役割を任されています。

今月は自分の経験から、マネージャーの役割について考えてみたいと思います。

  

テニス部でぶつかったチームの壁

 

少し話が変わりますが、僕は中・高・大とテニス部に所属していました。

特に高校の時は部長として、チームを率いる経験をしました。

しかし、顧問の先生に部長に任命されたものの、僕自身には元々リーダーシップもないし、チームをまとめるような経験をしたことがなかったので、非常に戸惑っていたのが正直なところです。

そもそも僕はとても個人主義的で、何でも一人だけで楽しんでしまう性格でした。

そのため、「チームが勝つために」というよりは自分が上手くなるためだけにテニスをしていました。

そんな奴が、他の部員よりほんの少しだけテニスが上手いという理由だけで部長になってしまったのです。

しかも、その時、部活内は2つの派閥に分裂していました。

「引退するまでは全力で部活を頑張りたい勢」と「受験勉強の方が大切だから部活は適当に気分転換程度に楽しめたらいいや勢」の2派閥です。

僕の通っていた高校は地元では進学校で、12年生のうちから大学受験対策に力を入れる人が多くいました。

そのため、そもそもテニスそのものを頑張りたいというよりは、「ただ先生が文武両道を薦めるから」、「仲が良い友達が入っているから」程度の理由で入部している人が多かったのです。

一方で、テニスが大好きで、勉強と同じかそれ以上に部活を頑張りたいという部員たちもいました。

この2派閥は互いのやり方を批判的に見ていて、練習も別々にしていたのです。

顧問の先生もこの対立には頭を悩ませており、部活にあまり来なくなっていました。

そこで、うっかり部長になってしまったからには、この問題はどうにかしたいと思いました。

  

自分なりの解決策

 

僕個人としては、この両者の考え方は、どちらも理解できるし共感できました。

テニスが好きだから、上手くなりたいから何よりも全力で頑張りたい。

だけどそもそもテニスをするために高校に入学したわけじゃないし、受験勉強もやらなくてはならない…。

だから、自分がチームをまとめるからには、まず両者ともの考え方を認めて、一緒に練習することにしました。

その上で、勉強がしたい時や、他にやりたい事あるなら練習に来なくても良いし、早く帰っても構わない、ということを認めることにしました。

その代わり、部活に来るなら絶対に一緒に本気で練習してもらうし、誰に対しても初心者の部員にも、しっかり指導やアドバイスはする!という方針を決めました。

正直、部長としてチームをまとめる!という感じではありませんでした。

部活をするために高校に入学したわけではない、あくまで受験勉強が第一という環境下で、

僕は1つの方向性を示すのではなく、個々人の考え方を尊重したいと思いました。

だけど、誰でも参加して良いし、勉強も頑張っていこうという雰囲気を作ることで、結果的に部活にのめり込んでいく人が増えました。

みんなで練習を考えて作って、試行錯誤してテニスが上手になっていくプロセスは充実していて、毎日楽しかった記憶があります。

部長らしく、厳しくチームを引っ張ったり、試合や大会で優れた成績を残したりしたわけではありません。

でもなんだかんだで、リーダーシップのない自分でも、部活を全員が参加できる環境にするという面では一定の成果を残せた気がします。

チームの形は1つではなく、正解はないな、と実感しました。 

 

この経験から学んだこと

 

この経験から得た最大の学びは、当たり前のことですが、1つのチームにも色んな人がいるということです。

一般的に強いチームとはおそらく、明確なビジョンや目的があり、それをメンバー全員が共有し、全力疾走しているチームでしょう。

しかし、チームのメンバーは全員違う価値観、違う目標、違う性格を持っています。

その中でどこかに重なる部分があって同じチームに所属しているわけです。

個々人の想いを尊重しながら、しかもチームとして成果を出すのはとても難しいことではないでしょうか。

マネージャーの業務を始めて、また同じような壁にぶつかっています。

1つのやり方や考え方をメンバーに押し付けることはしたくない、だけどチームとしてまとまった成果を残さなくてはならない…というジレンマです。

マネジメントにおいて特定の正しいやり方や、上手くいくセオリーがあるとは思えません。

まだまだ自分なりのやり方を模索していきたいです。

 

まとめ

 

未来電子には本当に色々なインターン生が集まっています。

日々オフィスに来たり、学びブログを読んだりすると本当に様々なモチベーションがあることに気づかされます。

それでも、「何かを学び、成長したい」という想いはどのインターン生も持っているのではないでしょうか。

マネージャーとして、その重なり合う部分を大きく強くしていく役割が果たせたら良いな、と思っています。

まだまだマネージャーを始めてから日が浅く、未熟で毎日反省してばかりですが、未来電子のマネージャー業務を通して、自分なりのチームの作り方や、他人との関係の作り方を深めていきたいと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


この記事を書いた人

神戸大学インターン

中野純一