2019.11.29

『同期のサクラ』から学んだ理想の管理職

立命館大学 インターン

神野凌太郎


こんにちは!

立命館大学情報理工学部2回生の神野凌太郎です。

京都人事責任者5ヶ月目です。

 

今回は、「同期のサクラ」を見た気づきについて書きたいと思います。

 

「同期のサクラ」は現在日本テレビで放送中の水曜ドラマです。

 

脚本家は『家政婦のミタ』『過保護のカホコ』で有名な遊川和彦さんです。(僕は遊川作品はほぼ全部見るくらい好きです笑)

 

大手ゼネコン会社を舞台に「地元の島に橋を架ける」という夢を追いかける主人公と同期4人の仕事や生き方での苦悩の様子の10年間を描いた作品です。

 

なぜ、今回このドラマを題材に学びブログを書こうと思ったのか。

 

それは、

「毎週心に刺さるドラマな上に、人事の仕事に繋がるストーリー」だからです。

 

そこで今回は、「同期のサクラ」を見た気づきについてお話しします!

 

忖度できない主人公

 

主人公のサクラは忖度ができません。

新人研修で配属を左右する場で社長の理不尽なスピーチに物申したり、官僚である同期の父と兄に苦言を呈したりと相手を選ばずに自分が思ったことをストレートにぶつけます。

 

最初、サクラを見たとき「昔の自分にそっくりだ」と思いました。

僕自身バイト先で納得できないことがあったらストレートに意見を言ったり、学校の先生が理不尽に怒ってきたらキレ返したりしていたからです。

 

こういう経験もあってサクラは「子ども」だなと思いながら見ていました。

 

当初、サクラと同じ新人研修のメンバーになった同期はサクラに対して冷ややかな態度で接します。

ある建造物の模型を完成させるという課題に対して、サクラが一切妥協しないので振り回される羽目になったからです。

 

でも、サクラの真っ直ぐな姿勢と素直さと仲間を見捨てないところを徐々に同期たちは認めていきます。

 

ドラマの回数を重ねていくうちに”サクラの振る舞いは正しいんじゃないか”と思うようになりました。

 

サクラは忖度ができません。

しかしそれは、”空気が読めない”のではなく、”人としての本来の姿”を体現しているのです。

 

しかし、日本社会は”忖度”の世界です。

 

サクラの”忖度できない”性格が災いして、会社で浮いた存在になっていきます。

地元の島に橋を作るため、土木部を希望していても、人事部に配属されたり、人事部から窓際の社史編纂室に飛ばされたり、ついには子会社に出向させられたりします。

 

この状況を見かねて、サクラの先輩や同期は「もう少し大人になれ」と言います。

ところがサクラはどんな状況でも、自分の信念を曲げません。

 

前述した通り、僕はサクラのことを「子ども」だなと思ってました。

 

それが「その姿勢を貫いてほしい」「サクラに報われてほしい」と考えるように。

 

「大人になれ」って言葉が毎週僕の頭の中でリフレインします。

自分の気持ちに嘘をつけないから、毎回サクラがしんどい思いをします。

 

「大人になれ」って言葉は逃げかもしれません。

しかし、「大人になれ」という言葉に従わないと、組織から弾かれます。

 

「自分を殺すか」

「組織に順応するか」

 

どっちが正解なのでしょうか。

「大人になれ」って何なのでしょうね。

 

人事部長の凄さ

 

まあ、毎回前述のことを考えながら「同期のサクラ」を見ています。

また、僕はHuluに加入しているので、毎話繰り返し見ます。

その時、たまたま彼女と一緒に見ていました。

1日暇だというので『「同期のサクラ」全部見て』って言いました。

 

そしたら半日経って、

「めちゃくちゃ面白くて全部一気に見てしまった。特に人事部長が凄いと思う」というラインがきました。

 

「ん?人事部長のどこが凄いん?」

 

「飄々としてるのに、部下に仕事全振りしているし、サクラが何かやらかしても庇ってるし、すごくない?」

 

僕はそのようなことを考えもしなかったので、この言葉を聞いて驚きました。

 

当然、人事部長に注目して一から見返しました。

一見すると人事部長は全く仕事していないように見えるし、部下に仕事を押し付けてるように見えます。

 

しかし、サクラが真っ直ぐゆえに営業部長を怒らせても人事部長がうまくとりなしているし、社長を怒らせた時も人事部長が影でフォローをしていました。

 

僕自身、人事責任者というポジションですが、「自分が頑張らなきゃ」とプレイヤーのように動き回っていました。

 

でも理想の管理職の在り方というのは、

 

「部下を信頼した上で仕事を全振りし、進捗をサポートすること」

 

だと気づかされたのです。

 

自分がプレイヤーのように仕事をしても、一向に組織は育たないし仕事は回りません。

 

管理職は、うまく組織を回す方にリソースを注力するべきという学びを得られました。

 

まとめ

 

今回は、「同期のサクラ」を見た気づきについてお話ししました。

 

マイナビの人事の方も「同期のサクラめっちゃ面白い」と言っていたのでぜひ見ていただきたいです!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 


この記事を書いた人

立命館大学インターン

神野凌太郎