2018.6.11

「憧れのもの」が「慣れ」になってしまっている人に読んでほしい独り言。

京都大学 インターン

西村 遼


 

 

「今まで憧れていたもの」をいざ手にしてみると、意外にあっけなくて拍子抜けしてしまう。

 

このような経験は皆さんの多くが経験してきたことだと思います。

 

 

第一志望だった大学に入学したのに、入ったら大したことなかった。

 

憧れの場所に来てみたものの、特に感動しなかった。

 

ずっと欲しかった服なのに、1,2回着て飽きてしまった。

 

 

こんな時、私たちは思うはずです。

 

「期待はずれだった。」

 

でも、本当にそうなのでしょうか?

 

それは経験するのに値しない、むしろ「夢のまま」にしておけばよかったものなのでしょうか。

憧れってなに

 

この間、生まれて初めてヴェネツィアを訪れました。

 

ヴェネツィアに来たんだけど、ちーっちゃい時にテレビでこの街を見て「本当にこんな街あるの!?」って父に言って、そしたら「あるよーいっぱい勉強してお金稼げるようになったら行けるかもね。」みたいに言われたのを急に思い出してエモい。

 

ヴェネツィアの写真

 

街の全てが綺麗で、店員さんも優しくて、しばらくは「自分が憧れのヴェネツィアにいる…。」という感覚を噛み締めていました。

 

 

 

しかし数時間も経つと、「もう特にみるもんもないな。」っていう感覚になってしまったのです。

 

小さい頃から夢見て、あんなに憧れの街だったのにも関わらず、です。

 

この時、ふと思いました。

「ヴェネツィアって大したことなかったのか?」と。

 

確かに、あっという間に、しかも簡単に訪れることができてしまいました。値段もLCCと格安ホステルを使ったので大してかかりませんでした。

でも、それ自体がヴェネチアの価値を下げているわけではありません。

 

じゃあなんで僕は、「憧れの街」「当たり前」にしてしまったのか。なぜ多くの人は、「憧れのもの」を「取るに足らないもの」にしてしまうのか。

 

 

喪失感=成長

 

そこには、「あなたの経験値」「コンテンツの魅力」、そして「期待値」の3つが関わってきます。

 

 

つまり、その喪失感はあなたの成長とイコールなのです。

 

思い返せば、僕が憧れていたものの中には、

「留学すること」「インターンをすること」「一人暮らしをすること」

などなどたくさんのことがありました。

でも今では、それは「当たり前」のことになっています。へらへら生きてきた自分も、たくさんの憧れを当たり前にしていたのです。

 

 

 

憧れを当たり前に

 

僕には憧れが当たり前になった経験がたくさんありますが、

皆さんはどうでしょうか。

 

きっと、どんな人もその人なりの憧れがあって、そしてそれらを一つずつ当たり前にしたり、挫折したりしながら生きてきたと思います。

 

 

じゃあ、当たり前になった後はどうするか?

 

次の「憧れ」「当たり前」にすればいいだけです。

 

あなたが持っている「当たり前」の数が、あなたが成長してきた証です。

 

それをたまには褒めながら、どんどん憧れているものに飛びついていく。

そんなことが出来たら次々と新しい景色を見られるのではないでしょうか。

 

 

今特に憧れなんてない、って思っている人もたくさんいるとは思いますが、単純なことでいいんです。

例えば、お金持ちになりたいなんて言うことでもよくて、そうなるために今何をすべきか、憧れを当たり前にするために何をすればいいのかを考えることが、あなたの成長につながると思っています。

 

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京都大学インターン

西村 遼