2017.6.21

実は、バイトとインターンに違いなんてなかった?

京都大学 インターン

松尾 雄太


こんにちは、未来電子インターン生の松尾雄太です!

皆さんは、バイトとインターンの違いってどんなイメージを持っていますか?

インターンはバイトと違って、成長ができるとか裁量が大きいというイメージではないでしょうか。

しかし、僕はバイトとインターンはそんなに違うものじゃないのではないかと考えています。

なぜそう思うようになったのか、今から説明していきたいと思います。

 

1.一般的なバイトとインターンのイメージ

11.バイト

一般的なアルバイトのイメージは、言われたことをやって、決められた時間働けば給料がもらえる、そんな感じだと思います。

僕も実際にアルバイトをした経験がありますが、決められた時間を働いて給料がもらえるというまさにその通りでした。

仕事によってもらえる時給は変わってくるかもしれませんが、基本的には同じイメージだと思います。

そこで、少し視点を高く持って考えた人が思うことは、「アルバイトって、いつも同じことをやっていて成長みたいなことを経験できない、インターンだったらもっと...」ということではないでしょうか。

 

確かに、アルバイトは決められた時間に決められたことをこなすことが基本なので、そこに退屈感を感じる方もいるかもしれません。

そして、その時インターネットのバナー広告で見た「長期インターン募集!!」という記憶を呼び起こし、何か新しいことに挑戦してみたいと意気込むことも珍しくないでしょう。

では、アルバイトが少し退屈だという時に考え始める、インターンに対するイメージとはどんなものでしょうか。

 

1-2.インターン

インターンには、大きく分けて二つの種類があり、一つは就活生が就職先をより深く理解するために主に長期休暇等を使って開催される、短期のインターンシップ、もう一つが大学生全般に向けて通年で開かれている長期のインターンシップです。

前者が主に学部3回生や院1回生のような、就活生用に向けて開催されているのに対し、後者は大学1回生や2回生でも参加できるようになっている、大学全学年向けのモノであることが分かります。

一般的に、アルバイトの代わりにインターンをやりたいと思って始めるのは、後者の方になります。

前者のインターンシップは企業の採用に直結しているものが多く、基本的には決められた学年・時期になるまで参加することができないからです。

 

では、そういったインターンの内訳について理解したと仮定して、皆さんのインターンに対するイメージを推測します。

そうすると、まず一つ目にイメージとして挙がってくるのが「意識高そう」だと思います。

大学1回生や2回生のうちからインターンなんて言葉を理解していて、そんなよく分からないところに飛び込む人なんてどうかしている、そう思うのではないでしょうか。

確かに、これはよくあるイメージの一つです。その真偽はさておき、普通の大学生が知らないような言葉を知っている時点で既に、少し違う視点で物事を考えていることに違いはないでしょう。

 

一般大学生が抱くインターンに対するイメージの二つ目は、「裁量があって成長できそう」です。

インターンという言葉に対しての知見があり、少し調べたことがある人にとって抱きやすいのが、こういったインターンの良いイメージでしょう。

これは、インターンがより実務に近い経験をできる場所であり、アルバイトよりも高いレベルの仕事力を求められるというインターンに対する漠然としたイメージから来ているものだと思います。

こういったプラスのイメージは、アルバイトを退屈に感じている人や何か新しいことをやってみたいと思っている人たちが、インターンにやってくる際の動機づけにつながります。

 

しかし、冒頭でもお伝えしましたように僕自身アルバイトとインターンの両方を経験した中で、その両者についてはあまり大きな差異は感じていません。

かといって、全く同じということもあり得ないでしょう。

では、その真意についてお話ししたいと思います。

 

2.実際にインターンをして分かったこと

僕は、インターンを始めた当初「インターンではアルバイトよりも大きな裁量を持って仕事に当たることができる。それゆえ、自分にとっての成長にもつながる。」と考えていました。

しかし、現実は違っていました。

インターンとは、そもそも企業の行う仕事に参加して、その成果に応じて報酬をもらえるというものなので、基本的にはアルバイトの仕組みと何ら変わりません。

裁量の部分に関しても、会社に入りたての新人インターン生が初めから会社の業績を左右するような大きな仕事に就けるはずもなく、またその責任を負うことも当然できないため、裁量なんてものはありません。

インターンでも始めた当初は、アルバイトと何ら変わらず与えられた仕事を全うするだけなのです。

それでは、インターンがアルバイトと区別され、巷では大学生の成長につながる大きなチャンスだと謳われるのは何故なのでしょうか。

それは、インターン生に対して求められる仕事への深度の深さと今後開かれていく可能性のある裁量の大きさにあると思います。

インターンは、初めのうちは決められた仕事を行いそれに応じて報酬が与えられ、基本的にはアルバイトと変わらないというお話しを先ほど述べましたが、その先に見据えるものがインターンとアルバイトでは大きく違います。

教育に対して熱心なインターンであればあるほどインターン生の成果に対して実直であり、そこに確かな深度が認められれば、着実に周りからの評価というものは上がってきます。

そこで必要なのは、自分に任されたことを正確に成し遂げる実行力であり、誠実な取り組み姿勢であります。

アルバイトでは考えられなかったような正確さでインターン生の仕事への取組みの深さを測ってくれるため、そこでは確かな評価を受けることができます。

評価が上がればおのずと自分の意見は通るようになり、一般的に言われるような裁量はどんどん増えていきます。

そういう意味で、インターン生に対して開かれる裁量の可能性というものは大きなものであり、それを手にするもしないも自分次第なのです。

 

3.なぜ今もインターンを続けているのか

それでは最後に、なぜ僕がこうして今もインターン生として日々業務に取り組んでいるのかということに少しだけ触れたいと思います。

インターンとアルバイトが、基本的に仕組みが同じであることは先にも述べた通りですが、その二者の間には、求められる深度の深さや今後手に入れられる裁量、といったような報酬以外のところに大きな違いがあります。

学生が企業に対して提供できるものは時間、この一つです。その中で、以下に自分の資本を有効活用しようと考えた時に、時間とお金の等価交換であるアルバイトをすることは少しもったいないような気がしてこないでしょうか。

お金なんて社会人になれば嫌でも稼がなければならないようになる、そのように考えれば大学生のうちは自己資本である時間をもっとリスクのあるところにかけられるはずです。

インターンは、アルバイトに比べて報酬が成果によるため、もらえないリスクというものも存在します。

しかし、その中でいかにして成果を生み出すことができるかというところに注力できれば、必ず賭けた時間以上のものが返ってくるはずなのです。

僕はそういったインターンの可能性の大きさというものを感じて、日々の業務に取り組んでいます。

 

まとめ

いかがだったでしょう?

インターンはバイトに比べて成長できるというのは確かなことですが、導入の部分はなんら変わらないことがわかったんじゃないでしょうか。

結局のところ成長できるかはバイトでもインターンでも、自分次第ということですね。

それでは今日はこの辺りで失礼します。

 

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