2017.9.6

5分でわかる!夏休みのインターンで学生が得られるものとは?


夏も終わりに近づいてきて、暑さもましになってきた。

甲子園も終わり、セミの鳴き声にもなんだか力がなくなっている気がする。

こんな風に夏が終わっても、終わらないのが大学生の夏休みだ。もう夏でもなんでもないのに、学生は「人生の夏休み」の夏休みを満喫している。

満喫しているからと言って、彼らが遊んでいるばかりではない。

今や、3回生の夏休みから就活を始めるのはもはや当たり前だ。自己分析や業界研究に日々いそしんでいる学生は多いだろう。

特に、この夏休みを利用してインターンへ行ったという人はたくさんいると思う。もちろん目的意識を持ち、興味のある企業のインターンにだけ参加する学生もいるだろう。大変結構なことだ。しかし、多くの学生は違う。

「どうしてインターンに参加したのか?」この質問に答えられる人は少ない。

「なんとなく」とか「先輩がしてたから」といった返事が返ってくる。

まとめると、みんな不安なのだ。就活には失敗したくない、でも何をするべきかわからない。

そこで、周りと同じように、夏休みを利用して短期インターンに参加する。特に興味のない企業のマイページを作り、それらしく聞こえる志望動機を書き始めるのだ。では、そうして必死で参加したインターンで一体何が得られるのだろうか?

 

どうしてみんな夏季インターンへ行くのか?

先に書いたように、大多数の学生がインターンへ参加する理由は就活に関する不安があるからだ。

昨年の夏インターンに参加した学生は全体の8割に上るというデータさえある。

いくら不安だからと言っても、これほど多くの学生がインターンへこの時期に行くのはなぜなのか?そこで、一般的に言われているインターンのメリットを次にまとめてみた。

  1.  就活の雰囲気に慣れる
  2.  後々の選考で有利になる
  3.  いろいろな人と出会える
  4.  業務を体験できる
  5.  自分の成長を感じられる

ざっとこれくらいではないだろうか?では、こうしたメリットが本当かどうかを検証してみたい。

 

l 就活の雰囲気に慣れる

この考え方は正しいだろう。インターンの選考方法は本選考の場合と似ていることが多い。

面接やグループディスカッションに慣れるには夏のインターンはいい練習場所だろう。

 

l 後々の選考が有利になる

これは企業によるといえるだろう。インターンの企業側の目的は大きく2つにわけえられる。

優秀な学生の囲い込みと、企業イメージのアップだ。前者を目的としたインターンの場合、そこで認められれば内定は近づくだろう。

 

一方、後者のインターンで頑張ったからと言って内定が出ることは考えにくい。

 

l いろいろな人と出会える

このメリットは半分正しく、半分間違いといったところだ。

短期インターンで優秀な学生と知り合い、いわゆる就活仲間になることも十分あり得る話だろう。

一方で、大半の人とはまた会うことがないのも事実だ。そういう意味ではインターンでできる関係は深いとはいえない。

 

l 業務を体験できる

短期インターンでは実際の業務を体験できることはほとんどない。

そもそも、入社もしていない学生が業務をいきなり体験するのは非現実的だ。

インターンで行われる仮想新規事業の立案や、コンサルティング業務疑似体験。これらは業務というより、一種のロープレに近い。

 

l 自分の成長を感じられる

「圧倒的成長」とか「一生忘れられない体験」とか「新しい自分の発見」などなど。

どれもインターンの紹介ページでよく見る常套句だ。

しかし、たかが2,3日、長くて一週間程度の短期インターンで人が圧倒的に成長などするだろうか?新しい自分が急に見つかるだろうか?そもそも、社員でもない学生を企業が金を使ってまでわざわざ育成するだろうか?

成長を求めて短期インターンのが間違いとは言わない。

しかし、そこで自分が本当に成長するのかもう一度考え直してもいいだろう。

 

まとめ

今まで、長々と短期インターンについて書いてきた。

私が言いたかったことをまとめると次のようになる。つまり、夏休みの短期インターンで得られるものは「表面的」ということだ。

確かに、短期インターンでディスカッションに慣れたり、面接の受け答えの練習をすることは可能だろう。あるいは、ビジネスのマナーや思考パターンを知る機会になるかもしれない。

しかし短期インターンに何回参加しても身につくのはそうした「表面的な部分」だけだ。「表面的であること」が決して悪いことというつもりはない。

面接やディスカッションに慣れずに就活を成功させることはできないし、そうして真面目に就活対策をしたことは人事担当者にも伝わるだろう。

しかし、より深く、本質的な成長をしたいなら短期インターン以外の道を探してもよさそうだ。

 


この記事を書いた人

同志社大学

千葉椋介