2020年12月より、日商簿記検定2級と3級のネット試験が開始され、それまで年3回だった試験が、年300回くらいになりました。
今回は、簿記2級はネット試験がオススメである理由と、最短合格のための勉強方法について解説します。
簿記2級はネット試験がオススメの理由
*いつでも受験できる
冒頭でも述べた通り、ネット試験が開始されたことにより、それまで試験日が2月、6月、11月の年3回であったものが、年約300回になりました。
ネット試験が受験できない期間は、ペーパー試験の受験日の近日となっています。
ほとんどいつでも受験できることによって、自分のペースで学習し、好きなタイミングで試験を受けることが可能です。
ゴールデンウィークや盆休み、学生なら夏休みなど、時間があるときに受験できます。
*その場で結果が分かり、落ちても3日後に再受験できる
ペーパー試験は、結果がわかるまで約1ヶ月かかり、また不合格であった場合は、次の試験まで3〜4ヶ月の期間が空きます。
それに対してネット試験は、受験後その場で結果が分かり、また不合格であった場合は3日後から再受験が可能です。
そのため、ネット試験では、結果発表までの勉強すれば良いかどうかわからない謎の1ヶ月を過ごすことを防げ、また短期間で合格することが可能になります。
*合格率が高い
2021年においては、簿記2級の合格率は、ペーパー試験が20%前後なのに対して、ネット試験は40%前後とかなり高くなっています。
この原因としては、ペーパー試験の試験時間が120分であることに対して、ネット試験の試験時間は90分であるので問題が単純なものになっているからと言われていました。
しかし、2021年6月の第158回からペーパー試験も試験時間が90分になりましたが、合格率は158回が24%、159回が30.6%、160回が17.5%と以前とあまり変わっていません。
同時期のネット試験の合格率は、2021年4〜6月が44.8%となっています。
以上より、ネット試験の方が合格しやすいと言えます。
また、今後ネット試験の問題が見直され難しくなる可能性もあるので、早めにとっておきましょう。
最短合格のための勉強方法をご紹介します!
次に、簿記2級ネット試験に最短合格するための勉強方法を解説します。
先ほど説明したように、ネット試験は合格しやすいです。
僕は3回落ちました!
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しかし、結果的に約100時間の勉強で90/100点で合格したので、その勉強方法と実際の過程を説明していきます。
まず、合格までの最短ステップは以下の通りです。
ステップ1、テキスト学習(30〜60時間)(ステップ3までの間に随時復習)
ステップ2、問題集(〜30時間)
ステップ3、過去問(〜20時間)
ステップ4、受かるまで復習と受験
ステップ1のテキスト学習は、大きく分けて「通学学習」、「通信講座」、「独学」の3通りの学習方法があります。
通学学習は、予備校の簿記講座に通って講義を受けることです。
費用が7万円前後と高くつく反面、質問ができたり、丁寧に教えてもらえます。
税理士、会計士とステップアップを狙う方はこちらが向いているかと思います。
通信講座は、オンラインの映像授業です。
契約期間内であれば、いつでも何度でも授業映像を見れ、ネット試験と相性が良いと言えます。
また、費用も3万円前後と通学よりは安くなっている反面、質問回数などに上限があります。
ちなみに僕は通信講座で勉強しました。
最後に、独学です。
市販のテキストを用いて自分で学習します。
費用が1万円以下で済む反面、質問できる人がいないため、挫折する人が多い選択でもあります。
しかし僕の知り合いには独学、短期間で98点1発合格した人もいるので、不可能ではありません。
自習が得意な人は独学でも良いでしょう。
また、3級を取得済みの人は、30時間程度、初学者の場合は60時間程度になるかと思います。
ステップ2の問題集に関しては、僕は通信講座の問題集の各テーマを1〜2回ずつだけ解きました。
出題形式を覚えるために各テーマの問題に一度は触れておきましょう。
また、結局簿記試験は仕訳ゲーなので、問題集でたくさん仕訳をしましょう。
ステップ3の過去問に関しては、とりあえず3〜5年分を解けば良いでしょう。
実際の形式に慣れることが目的です。
また、過去問はほとんどがペーパー形式のものですが、ネット試験でも大して形式に関しては変更がないので、ペーパー形式のものをとくと良いでしょう。
さらに、ペーパーの方が合格率が低いので、ペーパーの過去問に慣れるとネット試験の本番が簡単に感じるかもしれません。
ステップ4に関しては、ステップ3まで終わったらとりあえず一回受験してみるのも良いでしょう。
なんなら僕はステップ1のテキスト学習を終えた瞬間に一度受験しました。
結構簡単に感じました。
47/100点でした。
そりゃそうですね。
ただ、渡されたメモ用紙に計算をするなどの、ネット試験独自の受験環境がわかってそれ以降の受験に役立ったのでよかったかもしれません。
まあ、これからまだ2回落ちますが。。。。
2回目の受験は、しっかりとステップ3まで終わらせ、挑戦しました。
勉強時間で言うと、80時間くらいだったと思います。
試験終了後、前回よりは少し難しかったけどまあ受かったと思いました。
67点でした。
おああああああああああああ
3日後に再受験を申し込みました。
3日後、3回目の受験をしました。
問題を見て不合格を確信しました。
連結会計、税効果会計と、難しい、面倒臭い論点のオンパレードでした。
このように、回によって難易度が異なるので、一概に簡単とは言えないと思います。
結果は61点でした。
これは仕方ないと思ったので、それほど悔しくなかったです。
その後、1週間後に4回目の受験を申し込んで、その1週間はちゃんと勉強しました。
迎えた4回目の受験。
めちゃくちゃ簡単でした。
合格を確信して、結果を確認ボタンを押すと90点でした。
多分、この問題のパターンが2回目、3回目に出てきていても合格していたと思います。
このように、受験回によって問題の難易度に差があることと、勉強の波に乗って受かりきることができるので、ある程度勉強を終えると、受かるまで受けると良いと思います。
1回5000円くらいかかりますが。。
ε=ε=(ノ*・∀・)ノ イチマンゴセンエン—-
まとめ
今回は、簿記2級はネット試験がオススメである理由と、最短合格のための勉強方法について解説しました。
とりあえず、最低限の勉強をしたあとに受けてみることをオススメします。
受かるかもしれませんし、落ちたら1週間勉強し直してもう一度受けましょう。
もちろん、もっと勉強時間をかけて1発合格を狙うのもよく、その場合もネット試験がオススメです。
勉強頑張ってください。