なぜヒトラーは人を魅了できたのか


こんにちは。人事の中津です。

突然ですが、人はどんな時に暗示にかかりやすいと思いますか?

 

日常的にあなたは暗示されている

そんなふうに聞くと「暗示=悪いこと」と思う人も多いかもしれませんが、暗示や操作は日常の中で無意識に体験してるものなのです。

例えばテレビのコマーシャル。

人気のある人物を起用し、いかに魅力的かを語りますよね。

 

印象に残る歌を流し商品名を何度も何度も繰り返して連呼する。

 

日常の中で何度となく目や耳にしていたら、いつの日にかスーパーであなたが歩いている時、鼻歌まじりに CM ソングを歌いながら商品をかごに入れてるあなたがいるはずです。

 

ヒトラーの支配

暗示が個人レベルではなくそしてネガティブでマイナスなものだったら非常に支配的で恐ろしい世界となるに違いありません。

独裁者として君臨したアドルフ・ヒトラーは大規模な演説で大衆を惹きつけ、人々を操作支配した恐ろしい人物として知られていますが、彼が行った演説はかなり演出が施されていると言われています。

 

演説のために民衆が集められたのは必ず1日の疲労が精神的にも肉体的にもピークに達する夕暮れ時でした。

疲れている時は誰でも判断能力が鈍ってしまい、受動的になるものでこれを利用したのです。

 

人々が集まると最初は周りに取り巻いていたヒトラーの親衛隊が群衆の輪を少しずつ縮めていきます。

あまりに人数が多いと暗がりで隣はよく見えないのです。すると人は自分だけに語りかけられると錯覚を起こします。

 

時折「ハイルヒトラー」と叫び音楽が流れていたという話もあり、舞台に立つ時には左右の下からスポットライトを当てさせられたとも言われています。

彼の姿は光を背負ってかなり幻想的に見えたはずです。

 

そしてわかりやすい目標やキャッチフレーズ簡単なスローガンを繰り返し話すことで民衆の心に入り込みました。

言葉に大げさなジェスチャーを加えその演説を派手なものに演出していたのです。

群衆の被暗示性を高めるためにあらゆる思考を凝らして民衆をコントロールしていたのです。