時間が限られていることを意識し、知識や技術を人から学んでいく

田中 健蔵

関西大学 法学部法律政治学科

ー2018年3月卒

PROFILE

2017年2月から、就職活動後の自己成長の場として、未来電子でインターンをはじめる。現在は自ら選んで入った営業チームで、日々切磋琢磨しています。 常にハードルがないと面白くないと語る田中君は、営業をしながら何を学びとっているのでしょうか。「人から学ぶ」ことが重要だと語る田中君の、インターンへの思いについて迫ります。

いつだって、自分にハードルを課していたい

-田中君は未来電子でインターンを始めたのはいつからでしたか? 結構最近ってイメージだけど。

そうですね、2017年の2月くらいからインターンを始めました。

-そのあとはすぐに営業に入ったんですよね。

はい、もともとは違うチームに配属される予定だったんですけれど、どうしても営業がやりたかったんです。なので社員さんと相談して、営業のチームに入れてもらえることになりました。

-もともと営業がやりたいと思っていたんですか?

はい。営業の仕事がしたいなとまず最初に思っていて、それなら長期インターンでチャレンジしようと思ったんです。で、営業ができる長期インターンを調べて、未来電子を見つけました。もともと営業目的だったんです。

-なるほど。どうしてそんなに営業がしたいと思っていたんですか?

なんというか、自分にとって難易度が高いことを今のうちにやっておきたいな、と思っていたんです。もちろん、もともと配属予定だったチームでも、自分で課題設定することで難易度が高いことにチャレンジできたとは思います。ただ、自分をもっとシビアな、営業という環境に置きたかったんです。

-なるほど。どうしてそんなに、自分にとっての高いハードルを求めていたんですか?

漠然とした言い方になりますけど、自分がそういうハードルの高そうなことにチャレンジして、乗り越えていくのが好きなんです。実は以前、あるIT系の企業のインターンシップに参加したことがあって。そこではとにかく難しい課題をこなしていく、っていうことを繰り返していました。それが、僕は結構面白いなと思ったんですよね。インターンシップが終わったら、そういうものが完全になくて、しんどいなと思うようになりました。もっと何かにチャレンジしたい、それなら自分でそのハードルを作ろうかな、と。

-常に壁みたいなものがあることが好きなんですか?

はい。わりと短期的・中期的に、目標はずっと置いておきたいタイプです。何か目指すものを持っていたい。特に今は4回生ですけど就活も終わって、自分に時間ができたので、もっと自分を追い込むために時間を使いたかったんです。

仕事の本質がわかれば、単純に見えていた仕事も変わる

-では実際に営業を始めて、思った通りに自分を追い込めていますか?

実は、営業を始めた当初はすごく、業務と思い描いていたものとのギャップがありました。正直、どんな業務をするのかというイメージもあまりつかめていなかったので。例えば、営業イコール、電話をたくさんかけて営業をする営業マン、みたいなイメージでしたが、実際の未来電子の営業はもっと地味ですよね。

-確かに、最初から電話たくさん、みたいなことはしないですね。

はい、最初はルーティンワークのように見えたんですけれど、工夫を繰り返してやっていくうちに、自分の数字をうまく上げられる。それがこの仕事の本質なんだ、というのがちょっとずつ見え始めて。それに気づけたのは自分にとって大きくプラスだったな、と思います。

-そうやって気づいた、きっかけになった人はいますか?

営業チームの、とある社員さんです。業務の導入で、リスト集め(顧客になってくれそうな会社のリスト化)をするんですけれども、すごくしっかり教えてくれたんです。このリスト化がどうつながっていくのか、全体で見たときにどれだけ大きな役割を担っているか、そこにしっかりと楽しさを見出すんだという学びを得ましたね。はじめに、そういうふうに教えてもらったのが、自分にとってとても大きかったです。

-なるほど。ではその一方で、つらかった経験はありますか?

最近は電話営業をさせてもらえるようになったんですが、電話営業の大変さ・しんどさがあるなと思います。直に先方の代表の方とお話をすると、思ったよりもずっと緊張するし、自分は全然論理的に話せないです。相手の心をつかめないし、課題は山積みで、どう解決したらいいかわからない、みたいな気持ちになって、最初の何日かはすごくしんどかったです。

-問題が何個も、一度に出てきたんですね。

そうですね、そのしんどいのは現在進行形なんですけれど、今はそういう時期なのかなと感じています。その分、なにか成長するのかなとも思います。

ネガティブな自分だからこそ立てる、1つの立ち位置

-未来電子でインターンシップをしていくなかでの、魅力は何ですか?

人から学べるっていうのが、長期インターンシップに参加して1番良かったと思う点です。社員さんそれぞれに、持っている特性が違って、一緒に長い時間働くことで、その長所を盗めるっていうのが大きいかと。本で読んだとかじゃなくて、もうすぐ近くに知識があるっていうのは、長期インターンシップに参加したからこそ見えて、得られたものかな、と思います。

-なるほどね。逆に、もしも欠点とか、あったらぜひ教えてください。

営業に人が流れるというか、意思決定して営業に入る仕組みが不足しているかな、とは感じています。自分も、最初営業に入りたかったけど別のチームに入っていましたし。このままじゃ、たとえば今いる優秀な営業のインターン生もいずれいなくなって、そうしたらインターン生から営業に行く人がいなくなっちゃうんじゃないか、みたいな。仕組みができていないことがネガティブなんじゃないか、と。

-未来電子おかしいんちゃうか? ということですね。

はい、何とかしたいと思って、今苦戦中です。

-そんなふうな大きな仕組みの独立意見は、未来電子でも初だと思いますね。みんな思っていても、結局やっていない。

そうですね、でも難しいところなんです。いろいろな条件もありますし。実は、一度社員さんとの面談で、自分の特性について話していただいて。僕という人間はすごいネガティブなんです。だけど、その分問題がよく見えるから、問題解決型の人間になれると言っていただいて。それを言われてからものの見方が変わって、「変だな」と思うことを解決しようと、思うようになりました。

-ある種、方向性が見えてきたという感じですね。

はい、あのアドバイスは自分のなかで大きかったです。いつも僕は、自分のネガティブさをどうやってポジティブに変えるか、思考するかで迷っていました。でも、もうネガティブでもいいや、って結論に至ったので。良いきっかけだったと思います。

-なるほど。ネガティブで強みがでるなら、それはもうマイナスではないですもんね。そういうポジションは、田中君唯一のポジションだと思います。

そういっていただけるのは、とてもありがたいです。

限られた時間を意識すれば、学びが始まる

-では最後に、田中君のいままでの経験として、これからインターンシップに参加する人に、伝えたいことはありますか?

1つ自分にあてはめて言うなら、時間が限られていることを認識することが大事だということを、伝えたいと思います。実は、本命の内定が1つ決まってからも、就活を続けていたんです。けれども1個もう決まっているから、という理由で落ちてしまって。今考えると、そこで時間を浪費していたんだな、と思います。それに気づいてからは切り替えて、自己投資の方に時間を使うようになりました。なんにしても時間は限られているから、けじめをつけて、限られた時間を自分に使うことが大事だと思います。あと、インターンシップの大きなメリットは人から学べることなので、本とか読むよりも、自分の体に知識がしみついていくと思うんです。

-それがまた、次につながっていくんですね。

そうですね。絶対、次にどの進路に進むとしても活かせるものがあります。プラス、人から学ぶために長期インターンシップがあるし、そのなかでも未来電子は、選択肢としてアリなんじゃないかな、と思いますね。

-宣伝してもらって、ありがとうございます。

僕の場合、距離も近かったですし。質も高いし、っていうのが理由ですね。時間と人の質から、学んでいます。

-なるほど。ではそんな田中君に、大きなビジョンはありますか?

ないですね。ないですけど……いずれ何か出てくるのかな、と勝手に思っています。

-それは楽しみですね。

はい。だからあまり夢も、志もない。今現時点で言うのもおかしいんですけど、そのままでいるのもいやなので、今はただ進むだけというか。道をしぼって進んでいく感じです。夢について具体的に考える暇とかは、ないですね。

-向上心はあるから、あとは進むだけということですね。

はい。人から学びつつ、ネガティブに自分の道を頑張っていけたらな、と思います。