2018.4.28

「21世紀の生き方」

大阪大学 インターン

梅田拓実


 

どうも大阪大学工学部4年の梅田です。

今回、非常に恐縮ですが、三番勝負最後の戦いにお邪魔させて頂きます。

 

最近自分の将来についてうだうだ考えていたことがあったので、それを記事にしてみました。自分中心の話ですが、皆さんに何か感じるものが与えられたらなと思います。

 

理系学生としての悩み

 

前述の通り僕は大学4年生。多くの方が「もう就活ですか?」と聞いてくる中、僕は回答に困った。文系学生なら就活だが、僕は理系であるからだ。

僕の学部では約98%が大学院に進学する。大学入学直後から、教授連中は院進学前提で話を進め、研究室の紹介やら見学を頻繁に行う。今思うと、「洗脳だったのでは?」と思うくらいに(笑)

そんな中、学部卒なんて正に異質。大学一年のときは、理系の学部卒なんて勉強の落ちこぼれで、泣く泣く就活を選んだ負け組だと軽蔑すらしていた。そして僕も何も考えることなく大学院に進むだろう、そう思っていた。

 

しかし、大学での勉強はあまりにもつまらなかった。楽しくない授業に加え、それを一夜漬けで覚えてテストを迎える。「これが何になるんだろう、俺は何がしたいんだろう」「本当に大学院なんて行くんだろうか」そんなことを思いながら、大学3年を迎えた。

大学3年になると、以前よりも増して将来について考えるようになった。なぜなら、大学3年が就活に向けて準備する学年であり、院進学をしないのであれば動き出さなければならない時期であるからだ。ちょっと焦りを覚えインターンに行くようになった。

しかし、僕はまだ洗脳から解き放たれていなかった。授業では教授連中が以前よりも大学院について語るし、一緒に一夜漬けをした仲間たちは盲目的に院進学を志望する。周りのそういった状況もあったし、なんせ大学院に行ってもまず「失敗しない」というのがあってなかなか決められずにいた。文系の方も聞いたことがあると思うが、理系で院まで進学すると「推薦」を使って就職ができる。就活もしなくていいし、推薦が通れば、簡単な面接で内定がもらえる。それも皆が聞くような大手企業から。

 

インターンへの参加

 

そんなインターンに行くようになった3年時は、インターンでの課題や実験レポートなどで目の前のことを消化していくだけで精一杯だった。ぐーたら生活を送っていた僕には明らかにキャパオーバーだった。そして、そうこうしているうちに大学4年を迎えた。その時期になっても大学院進学するか休学するか迷っていたのだ。休学理由としては、インターンにもっと取り組むことと、留学である。インターンは自分の行動力と社会人としての適応をつけるため。英語を勉強する理由はビジネスや就活のためでもなんでもなく、ただ夜外国人と一緒にくだらない会話をして酔っぱらえたらいいだけである。

心の中では今大学院でしたいことはないと分かっていたが、院進学での安定性や甘い蜜を思い出すとどうしていいのかわからなくなっていた。周りの方に「どうするねん」「ほんまにしたいことなんや」と何度も言われても、優柔不断な僕は決めかねていた。

未来電子の人は突き抜けている人が多いので、僕の心境を理解することは難しいと思うのであえて例えるならば、僕はそういう経験はしたことないが、二人の気になる異性に言い寄られている感じである。

どちらも捨てがたいのである。

 

しかし、そんな迷える僕に衝撃的な出来事があった。

 

きっかけはお花見

 

4月6日に未来電子のお花見があった。お花見では毎年恒例のお笑い対決があり、出場者はネタを披露する。僕も出たが、大いに滑り残念な結果となった。そのお笑い対決が終わったあと、今年は出場していなかった芹生さんと岩崎さんの最強コンビが見るに見かねて急遽ネタを披露することとなった。ネタ合わせはなんと10分程度である。

しかし、そんな短時間で仕上げたネタでも構成がしっかりと組まれており、お二方の息ぴったりのボケとツッコミで会場は笑いの渦が巻き起こった。

 

そのとき僕はおもしろいと思ったのと同時に「なんでこんなすごいことができねん」「どんな生き方してきてん」と強く思った。その答えはおそらくお二方の信念をもった生き方と踏んできた場数であろう。おもしろい生き方をしてきたからこそなせる技。

 

 

「自分はどうだろう」

 

 

学歴はあるがそれ以外は何もない。僕は大阪大学だから、傍から見ればマリオのクッパのように大きく見えるかもしれないが、学歴を手で隠したらただのクリボーである。何をそんなに学歴にしがみついているのだろう。

 

何で人生を

 

「安定」「不安定」

 

の軸で決めていたのだろう。

 

どうしてもっと素直に

 

「面白い」「面白くない」

 

で決めてこなったのだろう。

 

そんなことを思うようになった。

 

 

面白くない道を進み、安定を追い求めた人生のパズルを完成させても、しょうもない絵にしかならない。自分にとって面白い経験をしてこそ、鮮やかなパズルが完成する。

 

しかし、僕のようになかなかこの発想ができなかった人は「役に立つのかな」「時間の無駄にならないかな」と安定性の問題へとすり替えるのである。興味を持ったことに取り組めばいいのにそれができない。投入した時間やお金に対して失敗したくないのだ。

 

 

しかし、これからの時代、僕は興味あることに真っ直ぐに向き合うことに対して明るいものになると思う。

 

21世紀の生き方

 

21世紀になってから18年と少ししか経っていないが、技術の発展はすさまじく、その代表例が「AI」であろう。「AI」の話になると仕事が取られる取られないという難しい話になるが、簡単な話、人間がやる必要のない仕事をやってくれるようになる素晴らしいものだ。

「AI」の登場によって、人はもっと好きなことに打ち込めるし、よりクリエイティブになれる。面白いと感じたものを突き詰めるからこそ、人間にしかできない発想が生まれる。

例えば、「猫カフェ」や「フクロウカフェ」などの動物カフェが流行っているが、これは「AI」の数式に情報をぶち込んで得られる最適解では絶対に出てこないものである。一部の好きや面白いにこだわったものだからこそ生まれたものである。Youtuberやブロガーなんかを見るとこれからはもっと面白い生き方が可能になるんじゃないかと思う(もちろん大変だと思いますが)。

 

しかし、いくら面白い経験をしていても絶対に必要不可欠な工程がある。

 

それは「発信」だ。

 

発信をしないと誰にも伝わらないし、形にならない。先ほどの動物カフェの例でも、いくら特定の動物を溺愛していても、溺愛だけで終わっていては何も生まれない。発信をしてこそ何か生まれる。そう考えると現在取り組んでいる苦手なライティングももっと応用できることがあるなとか、個人的になんか書いてみようとか思うのである。例えば、留学について調べていると、価格やプログラムの話ばかりでリアルな記事が少なく感じたので、留学期間中に公にブログを書いてみるというのもありだろうと思った。そう考えると、今のライティング業務も派生していけば、自分のやりたいことに繋がる。

右往左往していて、何が結論か分かりにくいと思うが、今未来電子でやっていることは、遅かれ早かれ周り回ってやっておいて良かったと思えることである。行動力、すなわち「発信力」に重点を置いた活動がこれほど重要であることに半年経ってようやく気付いた。

 

さいごに

 

もっと書きたかったし、整理したかったですが、時間があまりなく読みにくい文章だったと思います。とりあえず言いたかったことは、面白いと感じたことを素直にやってみたらええやんていうことです。

絵を描くのが好きなのであれば、現在使える媒体を使って、発信していくのも面白いと思います。「就活」「仕事」「安定」とか複雑なメガネを通してみると、面白い道を歩めないし、後悔も多い人生になるかもしれません。もっとピュアな心で世界を見てみましょう。何か迷っている方がいれば、この記事を読んで、少しでも解決へのヒントになれば幸いです。

 

最後までお付き合いありがとうございました。

 


この記事を書いた人

大阪大学インターン

梅田拓実