2018.1.12

グローバル人間になりたいなら? 
〜留学という行為よりも、やっぱり勉強が大事な理由〜


みなさんこんにちは、未来電子インターンの田邉です。

今日は、みなさん(恐らく)大好きな留学のお話をします。

 

あなたが留学をした、またはしたいと思っているのがいつかは分かりません。

中学なのか高校なのか大学なのか、はたまた休学中か。

 

しかしながら、今回お伝えしたいのは、留学した“だけ”じゃあグローバル人間になんてなれねえんだぜ、って話です。

留学って、どうしてするの?

私自身、高校2年の夏から1年間、アイルランド共和国の現地高校に留学していました。
日本語をしゃべる人が一人もいない、良い環境で勉強できたと思います。

私が留学した理由は、別に英語を喋りたいのではありません。
高校でいじめに遭っていて逃亡したかったからです(笑)
まあそんなこんなで、日本人もいない素敵な緑の国に留学したのでした。

学校には日本人はいませんでしたが、同じ留学団体から来ている日本人とは定期的に交流があり、程よく日本語で会話する場面もありました。

日本人留学生のほとんどは、英語が喋りたいとか、グローバルな人間になりたいとか、そんなことを言っていたのを覚えています。
ただ逃げてきた私よりもしっかりした理由です。

 

でも、“グローバル人間”って、英語を喋ればなれるんでしょうか?

グローバルって、世界規模ってこと

グローバル人間は、世界規模で活躍できる人の事です。

たとえば、超有名なスポーツ選手は、もちろんグローバル人間ですよね。
彼らはコーチに外国人が付いたり、外国で試合もあったり、その場その場で最高のパフォーマンスを見せてくれます。

では、我々は? 英語が喋れるのはもちろんですが、どうやって、グローバル人間になるんでしょうか。
お仕事? 芸事? 趣味? 選択肢はいろいろあります。

そして決して欠かせないのが、グローバル人間としての活動には、多種多様な人たちとの関わりがあるっていうこと。

「人と人だし関わるなんて余裕だよ」

 

そんな風に考えているあなたに、ちょっとクエスチョンです。

留学先で教会の礼拝が必ずある。あなたはどうする?

――いやちょっと…っといって、遠慮しますか?

――自分は仏教徒だから、とでもいう?

――ではあなたは、仏教の戒律を言えますか?

 

これは、私が実際に遭遇した場面。
タイ人の留学生が同じクラスにいたので、仏教徒と言うこともなく、神道を信じていると通していました。

アイルランド共和国では宗教戦争が過去にあったこともあり、宗教の話題はとっても敏感です。

このような場合、先生などに相談すれば、良い案を考えてくれます。
「べつに気にせずに、ただ幸せについて祈ればいいよ」と簡単に言われることも。

重要なことは、なんとなくこう言っておけばいいだろー、で返事はできないということ。

英語が分かっても、曖昧に笑っているだけでは、とてもグローバル人間とは言えません。

本当に重要な“戦争の知識”

他国の人と関わる際に重要なのは、歴史、特に戦争の知識です。
あなたは訪れる国や留学した国、友人の国、自分の国の歴史、どのくらい知っていますか?

ここからは私の留学中、実際にあった出来事です。

私は、同じ留学団体から留学している友人の家に、遊びに来ていました。
その日は友人のホストファミリー(留学生を受け入れて生活する現地の家族)や親戚一同とパーティの日。

盛り上がり夜も更けた頃。

ホストファミリーのおばあちゃんが、自分の昔話について語り始めました。

『自分はアメリカにいたんだけど、旦那は第二次世界大戦に行って、日本と戦ったんだよ。
勝ったけどね、私は一人になってアイルランドに戻ってきたんだ。』

この話や状況からわかることはいくつかあります。

・おばあちゃんはちょっと酔って気分が良い
・気分が良いので昔話をした
・おばあちゃんはアイリッシュ系のアメリカ人で、戦後戻ってきた
・おじいちゃんは死んだ(戦争で亡くなったのかもしれない)

なにせおばあちゃんは酔っ払いですし、オーディエンスも酔っ払い。
日本でいうところの田舎の盆のように、「さすがおばーちゃんだー」みたいになるわけです。
サマーウォーズ的展開です。

そんな宴もたけなわな場面に、水をぶっかける人物がいました。

私の友人。
日本からきている留学生です。

お前がそんな奴とはおもわんかった

友人はその宴の途中におばあちゃんに、ゴソゴソと話していました。
そして気が付けば、シンと静まり返る空気。

何を言ったのかしらないけれど、私はただならぬ雰囲気を察知しています。
しかしパーティは勢いを取り戻し、またどんちゃん騒ぎに。

結局、パーティが終わり夜の三時、化粧を落としながら、友人に聞いてみたわけです。

「さっき、おばあちゃんに何を聞いたの?」

「ああ、あれね。アメリカ人の中にはWWIIで日本に原爆を落としたのは仕方なかったって言う人がいると聞いたけど、本当にそう思うの?って聞いたの」

「……はい?」

 

この質問のヤバさが分かった人、そのまま見聞を広めてください。

この質問のヤバさが分からない人、一緒に考えましょう。

 

それは、この質問の意味についてです。

あなたはなぜ、私の友人がこんな質問をしたと思いますか?

何故悪いの? 勉強したことを聞いただけなのに

『アメリカ人の中にはWWIIで日本に原爆を落としたのは仕方なかったって言う人がいると聞いたけど、本当にそう思うの?』

なぜ友人はこんな質問をしたんでしょう。

私には、友人が自分の知識を確認したいだけにしか思えませんでした。
なぜなら、その質問をされたおばあちゃんがどう考えるか、頭が回っていないからです。

今回の問題点を箇条書きにしてみましょう。

・おばあちゃんはアメリカに愛着、母国感を感じている
・おばあちゃんはおじいちゃんを戦争で喪った(可能性がある)

このことから、おばあちゃんは非常にアメリカ寄りの考えがあるのは事実です。
しかし、

・友人や、その友人である私を歓迎してくれた
・そもそもホストファミリーとしてアジア人を歓迎してくれている

おばあちゃんは白人主義ではなく、また心根の優しい方だと分かります。
(勿論、キリスト教の精神に基づきホストを行っているという面もありますが、今回は割愛)

こんなときに彼女が聞いた質問で、おばあちゃんはこのような選択を迫られたはずです。

「思う」と答える
日本人の留学生を傷つけるかもしれないと遠慮する

「思わない」と答える
戦ったおじいさんや自分の気持ちを無碍にする

これ、どう答えてもおばあちゃんは楽しくないですよね?
このような質問、本当にパーティでするべきでしょうか。

この質問をした友人は留学中に英語を勉強しました。
一般的に英語ができる方です。

けど、彼女のような人が“グローバル人間”なんでしょうか?

グローバル人間に必要なのは“勉強”

今まで挙げた例は極端かもしれません。

しかし、グローバルな社会、そしてその社会で活躍する人材を目指すなら、必ず直面する壁です。

・同僚に同性のパートナーを紹介された
・ハラールの食事を食べられる場所を接待相手に聞かれた
・緊急電話をしたのにお祈り中で出てくれない
・優秀な社員さんに会ってみたら、実は生まれつき足がない方だった

こんなとき、あなたはどうしますか?

留学して英語できたしオッシャー!と喜ぶのはもう終わり。
歴史や社会のこと、人々の事を勉強することなしに、グローバル人間への道は開けません。

真のグローバル人間になる、次のステップに進みましょう。


この記事を書いた人

田邉ゆかり

同志社大学

田邉ゆかり

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