2017.11.1

マルチタスクな自分かっこええと思ってた僕が、大学3回生の秋になってたどり着いた末路


こんにちは、初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。

 

未来電子でインターンをしている大阪大学3回の愛されたい系男子、川畑です。

(愛されたい系男子が謎過ぎるという方はまずはこちらへ)

 

人間の欲求が溢れだしているのが僕の記事の特徴なので、今回も感情むき出しで思ってることをつらつら書いていこうと思います。

 

さて、突然ですがマルチタスク”ってかっこよくないですか?

 

「何でも卒なくこなすオールラウンダー」

「あれも出来てこれも出来てパーフェクトな人間」

「スポーツで言うユーティリティプレイヤー」

 

みたいな感じがして、僕的にはなんかめっちゃかっこいいです。

 

昔から欲張りな性分で目の前にあることは全部一番が良いと思ってきた僕は、マルチタスクがかっこいいと思って大学生活で色々やってきました。ただ、10月になって「あれ、おれかっこよくないぞ?」と思うことがありました。

 

なので、今回は「大学入って色々マルチタスクしてやろう」という大学1,2回生に向けてその経験をお話し出来たらと思います。

何でも出来るやつ、かっこいいやん

 

皆さんこう思ったことありませんか?

 

僕は高校1年生の頃ある人に出会ってからずっと思ってます。こう思うきっかけになった昔話を少しします、少々お付き合いください。

 

2012年4月

大阪の田舎にある「文武両道」を掲げる高校に入学した僕は、かねてからやりたかった陸上部に入りました。

 

入部初日、高校から陸上を始めて緊張していた僕に、「よろしく!分からんことあったら何でも教えるね」と言ってくれたのが、一学年上のA先輩。

 

この先輩も陸上を始めたのは高校かららしく、同じ長距離パートだったのですぐに仲良くなりました。

 

それから毎日部活で一緒に練習するようになったのですが、なんせこのA先輩が高校から始めたとは思えんくらい、速いんです。

 

A先輩の代は中学から陸上をしていた先輩も何人かいるのに、全然ひけを取ってない。むしろA先輩の方が長い距離走れてる、、、みたいな感じで、しかも謙虚で後輩にめっちゃ優しいんです。

 

そんなA先輩に密かに憧れを抱いていた僕でしたが、ある日別の先輩(B先輩)から衝撃的な事実を耳にします。

 

B先輩「Aいいやつやろ~、ほんであいつ勉強も学年トップやねんで」

 

......えっ!!!!

走るん速くて、謙虚で優しくて、勉強も学年トップ……. えっ!何それ!

は、ずる、かっこえ!!

 

心の中でそう思ってる僕に、B先輩が追い打ちをかけます。

 

B先輩「しかも、あいつ半年ぐらい付き合ってる彼女おんで」

 

......はぁっ!!??

え…なんなん、何でも出来るし、しかも彼女もいてはるんや….

…まあそら、あんだけパーフェクトやったら、おってもおかしくないか…

え、でもめっちゃ羨ましい!!人生楽しいことしかないやん、絶対!!

 

え~~! おれもモテたい!!!

 

...少々取り乱しましたが、当時の僕の心中はまさにこんな感じでした。

それから僕は、「何でも出来るやつはかっこいい」しかも「モテる」。だから、文武両道掲げてるこの学校で勉強も運動も学年トップになってやる!と意気込み三年間の高校生活に身をいれました。

 

時は流れ、2015年3月。

最終的に、その学校では勉強2番手、運動4番手(定期テストとマラソン大会)とまあそれなりに結果を残すことができた僕は(彼女は出来ませんでしたが)、この調子でやりたいことは全部がんばろう!と意気込んで大学生活をスタートさせました。

 

大学入ってから、、、

 

大学生になった僕は、

国際系のサークルに入って、留学もして、勉強ばっちりで、彼女も作って、、ふふふふふ、、

と大学生活に心躍らせていました。

 

そうこうしている内に授業も始まり、新歓の時期が過ぎ、入りたかった学生団体とマラソン同好会的なサークルに無事入ることができました。

 

何でも一番になりたかった僕は、学生団体の活動にのめりこんで、その組織の中では意識高く頑張っていました。

 

6月ごろからは教授に紹介してもらったボランティア団体の活動に参加し始め、テストも上手くいき、最初の学期は成績もそれなりによくて常々ニヤニヤしてました。笑

 

留学のことに関して、行くにはTOEICやTOEFLなど語学スコアがいると知りましたが、まあその内とれるやろ、と安直に考えそれほど取り組まずにいました。

 

それから夏休みには、東北に復興ボランティアで赴いたり、学生団体の活動にフルコミットして、「はぁ、毎日忙しいけど楽し」「マルチタスクでしんどいけど充実してるわ~」みたいな感じでたくさんのことを同時にこなしている自分に酔っていました。

 

1回生冬

 

大学生活にも慣れ、色んなことに手出しながら頑張ってる感のある自分に驕りだしたのはこのあたりでした。

 

「学生団体の活動が楽しく、たくさんやることがあるしな」

「まあまだ1回生やし、単位取るのはいつでも大丈夫やろ」

 

と考えた僕は、あえて友達が取ってるほど授業を履修せず、少ない授業数で残りの時間は学生団体の活動に力を入れていました。長い時間をかけていたこともあり、2回生になったら組織でもある程度重要な位置につけることが決まりました。

 

反面、授業が少ないことに堕落し、必修科目の単位を落とし始めた自分もいました。しかしそちらには目を向けず「まだなんとかなるやろ」という軽い気持ちでいたため、当初言っていた留学の予定など出来るわけもなく、どんどん英語も出来なくなっていました。

 

今この時に戻れるなら自分を殴ってやりたいですが、当時は「自分は意味のある活動をしているし、まだまだ大丈夫、将来のことは考えすぎんでええ」と思って無思考に目の前にあることに臨んでいました。

 

ぶれぶれの2回生~3回生前半

 

その後2回生でも学生団体の活動にのめりこみ、挫折もありながらその組織の中で色々な挑戦をしました。

 

日々充実感はあったのですが、将来のことはほとんど考えず、気付けば学科のコース選択の時期が来ました。

 

自分の進路を決める重大な選択であるのに、学生団体の活動が楽しかった僕は、

「漠然と自分の好きなこと勉強したらええか、なんとかなるやろ」

と研究室選択が最も遅い、一番楽そうなところを選び、選択を先延ばしにしていました。また2年生の3月に周りが就活と言い始めたら長期インターンを始めたり、結局留学のことは全く準備をせず、遅いと気づいた段階で「大学院入ってから研究費で海外おればいいか」と諦めてしまいました。

 

さらに、将来に漠然と不安を抱えていたため、学生団体の活動には3回生ではあまり関わらず、長期インターンしながら学部の勉強を頑張るぞ、と言い始めました。

 

ここまでくると皆さんおんなじこと思われてると思います。

 

「こいつ、ぶれぶれや。」

と。

 

留学したいのか、ええところに就職したいのか、自分の好きな勉強して大学院行きたいのか、考えられる選択肢全部やりたい、って言うてるだけなんですよね。しかも、2年間一番頑張ってた学生団体の活動は中途半端にしてしまうという、もうなんやねんこいつって感じですよね。

 

そんな状態やのに、3回生最初の方の当時の僕はと言うと、

「長期インターンしながら、学生団体の活動もして、大学院志してる、マルチタスクなおれかっけー」

と考えてたんです。

 

うわ、こいつ気持ち悪いですね、、、自分なんですけど。

 

でもなんだかんだ、一つ一つの活動では、周りの人からちょこちょこ信頼はされていて、ありがたいことに仕事や裁量はたくさんいただけてました。

 

そんな自分に満足してしまって、忙しい忙しいと目の前の”選択”は先延ばしにして、気付いたら3回生の夏休みが終わってました。

 

3回生10月になって感じる焦り

 

3回生夏休みが終わり、自分の周りの人を見てみると、

 

「サマーインターンで内定もらった!」

「おれは、起業すんねん」

「将来技術者として社会に価値発揮したいから、院進むわ」

「来年一年休学して留学する。」

「人生かけてやりたいこと見つけたから、大学やめるわ」

 

など、みんな将来の方向が見え始めて動き出していました。

 

 

ここになってようやく気づきました、クソ野郎な自分に。日々色んなことしてある程度どのコミュニティでも仕事もらえるけど、将来のことに関しては未着手。遠い”選択”から目を背けてマルチタスク出来てる自分かっこええと、驕ってる哀れな自分に。

 

「マルチタスクはかっこいい」とずっと思ってましたが、振り返ってみるとぶれっぶれな僕に残ったのは、結局全部浅い興味と将来に向かって進んでいる友達に対しての焦燥感だけでした。

 

マルチタスクのひどい真実

 

自分がクソ野郎だ、という事実を信じたくなかった僕は、未練たらしく「マルチタスクはええところがないのか?」と調べ始めました。すると、下の2つのマルチタスクのひどい真実を知ることとなり、もっと絶望することになったのです。

 

 

人間の脳は2個同時までが限界!?

 

2010年のフランスの研究者から以下のような研究結果が発表されています。

 

“人間がタスクをこなす際、使う脳の領域(前頭葉の皮質)の構造は基本的に二重構造になっているので、2つまでなら同時にこなせるが、3つ以上のことになると前頭葉機能の能力の限界を超える。”

 

確かに、選択肢が2つであると決定するのにさほど困りませんが、3つ以上になると選択する時間が長くかかる気がしますよね。

 

また、イギリスの別の研究では、マルチタスクが原因で脳の領域のふたつが精神的ストレスによりダメージを受けることも分かったそうです。ネットの情報では「人間の脳は2つ以上の作業を同時進行するとパフォーマンスが80~95%低下する」というものすらありました。

 

マルチタスクはあんまり頭に良くないんですね。

 

ツァイガルニク効果”が脳にダメージを

 

つ、つぁいがるにく効果...?何だか噛みそうになる名前ですね。これは、

「達成出来なかったことや中断されたことに対してより強く記憶を持つ」

効果のことです。

 

簡単な例を出してみます。こんなことはありませんか?

勉強の合間に気分転換に漫画を読んでみたら、面白くて一気に途中まで読んでしまった。勉強に戻っても、漫画の続きが気になって、集中できない。結局、最後まで漫画を読んでしまった。

中断されているものに対しては、人間は強い記憶力を発揮するということです。

 

失恋なんかもそうで、フラれた側はいつまでも未練がのこっているけど、別れを切り出した方はスッキリしている、みたいな。これも振った側は恋愛を完結させてスッキリ、フラれた側は続けるつもりだった恋愛が未完に終わってしまったために強く記憶に残るためです。

 

だから、マルチタスクで同時に複数の物事に追われていると、一つのことに集中できず結局期限ぎりぎりにやらねばならないことをこなすことになったり、気分が沈んでいると、たくさんあやることがあるように感じ精神的に追い込まれたりする、ということです。

 

脳科学的にも、海馬の萎縮が見られたり、脳が必要以上にエネルギーを消費したり、ということが観測されているようです。マルチタスクは出来るはそれでいいかもしれませんが、精神的に浮き沈みが激しい人には大きなダメージを与えるようです。

 

うーーーん、知りたくなかった~。いや、今知れてよかったのかもしれないです。

 

結局お前どうすんの?

 

ここまで、自分の大学生活からマルチタスクの話まで延々としてきたわけですが、結局筆者である川畑がこれからどうするのか、気になった方も何人かいらっしゃると思います。(いてほしい...笑)

 

結論から言うと、

「自分の好きな分野で大学院に行きます。」

そのために、未来電子でのインターン11月で卒業し、興味のあった国に短期ではありますが実際に足を運びます。そっから卒業まで院試の勉強と卒論の執筆に励みます。

 

一旦一度に色んなこと一気にするのは辞めて、自分の好きなこと一つに全力で取り組んでみようと思います。

 

「いや、院に行くって結局”選択”引き延ばしてるやん」

って思われる方もいるかもしれません。でも、今の自分にとっては「他を辞めて一つのことに集中する」という選択肢をとる意味では、大きな”選択”です。

 

複数のことを同時にしたからこそ学んだものを役立てられる日を楽しみに、絞った一つの道に全力で進んで行こうと思います。

 

 

結果的に出ていくと言う形にはなりますが、僕が未来電子のインターンでたくさんのことを学ばせてもらいました。その一端がこちらです↓

周りから愛されようと成果上げることばっかり考えてた僕が、もっと必要なものに気付いた話。

自分の記事ばっかりですね、自分好きみたいです。

 

 

他にも、色んなこと考えてる人いるなぁと思ったので、紹介しておきます。どちらも対人関係での気付くことが多いと思います。

 

0.01ミリ・ガラス細工のココロを割らないために守るべき3つのコト

 

インターン先で「京都のオカン」と親しまれるまでの道のり

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


この記事を書いた人

川畑一朗

大阪大学

川畑一朗