2017.8.18

理系院生には、文系インターンシップがおすすめ?そのワケとは

京都大学 インターン

斉藤 貴幸


理系院生のみなさん、こんにちは!
修士1年生の方は、現在、研究と就活の両立に苦しんでいることでしょう。

 

ところで、理系院生のみなさんは、どのようなインターンシップに参加していますか?
理系のインターンシップと言えば、自分の専攻分野のメーカーに行くことが多いのではないでしょうか?
例えば、専攻分野が化学系であれば化学メーカーや製薬メーカー、専攻分野が機械系であれば家電メーカーや自動車メーカー、という様に。

 

そんな理系院生の方には、是非、文系のインターンシップに行っていただきたい!
ということで、今回、理系院生に文系のインターンシップをおすすめする理由を、2つお話ししたいと思います!

 

■今の専攻を決めたのって、いつですか?

理系学生の場合は、志望する企業を決める際、自分の専攻分野に関係しているメーカーの研究職を目指す方が多いのではないでしょうか?

 

では、その業界や職種(研究職)を志望している理由は、何ですか?
私の肌感では、現在研究している分野に関係しているから、なんとなく志望している、という方が全体の半数ほどになるのではないかと思っています。

私は、この状況には、かなり違和感を感じてしまいます。
というのは、みなさんが、現在所属している大学の専攻を決めたのはいつですか?
もっと言うと、理系に進むか、文系に進むかを選択したのはいつですか?

恐らくほとんどの方は、高校生の時に、理系を選択して、高校生の時に、大学と学部を選択し、そのまま大学院に進学しているのではないでしょうか?
ということは、現在志望している業界や職種(研究職)には、高校生の時の意思決定が色濃く反映されているということになります。

 

これも推測ですが、高校生の時に、そこまで深く将来を考えて、理系の道を選択し、大学の学部を選択した方というのは、かなり少数なのではないでしょうか?
つまりほとんどの方は、高校生の時になんとなく選択した学部によって、就職先を決定しているということになります。

 

これが、私が感じている、違和感の正体です。

理系院生の皆さんには、是非、様々な業種を見た上で、就職先を決めていただきたいと考えています。

「でも、研究が忙しくて、そんなにたくさんのインターンシップに参加できない」

私も理系院生でしたので、その悩みはよくわかります。

 

そんな方は、1つだけ、文系のインターンシップに参加してみてください!
1つ参加して、興味持てなければ、研究職を志望しても問題はないと思います。
仮に、1つ参加して興味が湧けば、もっといろんな業種を知りたい、という気持ちから、研究の合間を縫って、自発的に文系の業種のことを調べるようになると思います!

是非一度、異業種のインターンシップに参加してみてください!

 

■「研究職を志望している理由を教えて下さい」

就職活動では、ほとんどの企業が、エントリーシート(ES)を初期段階の採用試験として課しています。
ESでは様々な質問が投げかけられますが、メーカー研究職のESでは、「研究職を志望している理由を教えて下さい」という質問項目がある企業もあります。

 

前半でお話ししたことに、深く関連していますが、みなさんはこの質問、きちんと答えられるでしょうか?

「大学院での研究生活を通して、研究に魅力を感じ...」
というような、回答は求められていません。

これは私の持論ですが、この質問に適切に答えるために、異業種のインターンシップに参加することが有益なのではないでしょうか?

 

つまり、違う業種も見た上で、やはり研究職の方が、自分は会社に貢献できる、という回答の仕方ができるようになると思います。

「○○や××などの業種のインターンシップに参加しましたが、△△という点で、研究職のの方が、より会社の利益に貢献できると思いました。」
という回答の方が、「研究が魅力を感じたから」という理由よりは、よっぽどましなのではないかと、私は考えています。

そのような考えから、もし最終的に研究職を志望することになったとしても、文系のインターンに参加することにはメリットがあります!

 

■まとめ

今回は、理系院生に文系のインターンシップをおすすめする理由について、ご紹介しました。
最終的に、研究職に就こうと考えている方も、是非、文系のインターンシップに参加してみることをおすすめします!

 


この記事を書いた人

京都大学インターン

斉藤 貴幸