2014.6.3

スティーブ・ジョブズから学ぶ人を引き込むプレゼン術

インターンOB インターン

海地 円香


こんにちは、
コミュニケーションチームインターンの海地です。

昨日代表が、スティーブ・ジョブズから学ぶRDFを駆使した伝え方について記事にしていました。

RDFについては、代表の記事を読んでもらうとして、
スティーブ・ジョブズは伝え方がすごくすごくすごくうまいです。

言わずもがな世界を代表するプレゼンターですよね。

スティーブ・ジョブズのプレゼン力の秘密はどこにあるのでしょうか。

今回はそのうちの2つをお伝えします!

1、信念や志を持ってスピーチすること

ところでみなさんはどんな時にプレゼンをしますか?

新規事業発表から、会社の報告会など、規模の大小はあると思います。

その時、あなたはどんな気持ちでプレゼンに向かい合っていますか?

「やりたくもないのに、発表せなあかん。とりあえず資料つくっとこう。」

「まぁパワポ作って、コピーして配布して、、、それ読むだけでいいか」

こんなネガティブな気持ちの方。

もしくは、

「やっと新規事業の発表ができる!めっちゃ楽しみ!」

「自分の成果を見せて、出世するチャンスや!!」

というポジティブな気持ちの方。

両方いらっしゃると思います。

どちらがいいと思いますか?また、ジョブズはどちらだと思いますか?

当然ながら、後者のポジティブな気持ちですね。

たとえば、iPhoneの発表の時。

薄暗い会場。
大きなステージに、アップルのマークが浮かび上がる。
そこへ、今やトレードマークとなっているジーンズに黒のタートルネックというシンプルな服装のジョブズが出てきて、一言。

「This day is a day, I’ve been looking forward to for two and a half years.」
(2年半、この日を待ち続けてきました。)

会場は一瞬でひきこまれたと思います。

私はこの一言に、ジョブズ氏のプレゼンに対する熱意、信念が込められていると感じました。

また、

「We ‘re here to put a dent in the Universe.」
(宇宙に衝撃を与えることが私たちの仕事だ)

と語るジョブズ氏。

ジョブズ氏には、世界を変えるという大きな志がありました。

だからジョブズ氏にとってプレゼンとは、その志のためのただの手段なのです。

プレゼンをするのは「世界を変える」ため。

はっきりとした理念があります。

もし、あなたがネガティブな気持ち、「仕方なく」プレゼンをしていたとします。

「仕方なく」するプレゼン。

「世界を変えるため」にするプレゼン。

どちらの内容がより響くと思いますか?

プレゼンの技術以前に、そもそもの情熱が違う。

差が出て当然だと思います。

ジョブズ氏のプレゼンが人を引き付けるのは、この志や、理念やパワーを感じるからでしょう。

あなたは、どのような理念でプレゼンをしますか?

2、SSN方式を使い、プレゼンター主体ですすめる

次に具体的な方法論について。

ジョブズのプレゼンは

SSN方式
Speech→Slide→No slide
(内容のスピーチをする→ポイントをスライドで移す→スライドを消して再びスピーチをする)

の流れでなされています。

これはかなり特殊な方法です。

自分がプレゼンをする時を想像してみてください。

先にスライドを映していませんか?

そしてその映し出されたスライドに補足を入れながら読み上げる。

このようなプレゼンをしている人が大多数だと思います。

これは、「パワーポイント症候群」とも呼ばれていて、このやり方のせいで、面白味のない、伝わらないスピーチになっていると言っても過言ではありません。

本来プレゼンは、プレゼンターが主役です。

なのになぜ、スライドが主役でプレゼンターがその補足をするといった逆転現象が起きているのでしょうか。

主役はプレゼンター。
スライドはプレゼンの補強、あくまでもサブのツール、脇役。

このことをはっきりとしておくと、スピーチの最中にスライドに注意がいってしまうのが問題だということに気付いてもらえるかと思います。

ジョブズのようなプレゼンターであっても、背景の大きなスクリーンに文字やデータがあると、観客の目線はそちらにいってしまいます。

そうなると、スピーチをあまり聞いてもらえなくなりますよね。

プレゼンに集中してもらうために、話しているときにはスライドを消す。

また、スライドにはキーワードのみをうつすこともポイントです。

ジョブズのスライドには

「?」

だけのスライドもあります。

また、数字や表だけのスライド。

だらだらと字が書かれたスライドはありません。

こうすることによって、観客の目線が必要以上にスライドに集中することが防げますし、効果的にスライドを使うことができます。

大事なことなので繰り返します。

プレゼンターのスピーチが主役で、
スライドはあくまで補強するための脇役。

だからこそ、Speech→Slide→No slide
なのです!

おわりに

いかがでしたか?

ジョブズはプレゼンの本質を形にしたプレゼンをしていたということが分かっていただけたでしょうか。

私はスピーチがとても苦手です。

話すことも苦手だし、声も小さいし、プレゼンには到底むいているとは言えません。

ですが、自分のやりたいことを形にするため、プレゼン力は必須です。

ジョブズのようなカリスマ性を身につけることは難しくても、ジョブズの技術はぬすむことができる

プレゼンが苦手だという人こそ、彼の天才的な、そしてプレゼンの本質を形にできているプレゼン技術を見習ってみてはいかがでしょうか。


この記事を書いた人

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海地 円香